の目は不思議な目。
 僕達と違って色が変わる。

 僕が好きな色は青。
 僕と同じ色。

 その色をするときはちょっと悲しい。


 だって、その色の時はが悲しいときだから。  でも、ね。
 その色が変わるときが嬉しいんだ。

 金髪の少年が笑う。
 薄っすらとした赤。
 色の名前は知らない。

 私とパクにしか見せたことが無い色。
 少しだけ細めた目から覗く色は優しい。

 知らない温かい色に私とパクはくすぐったかった。
 夕焼け色は、ケンカをよくするノブナガとウヴォーギンを見ているときに見られる。
 あの二人は知らない。
 それを一緒に眺めているオレたちは知っている。

 少し困ったように、口元が綻んでいる色だ。
 このゴミ捨て場では見ない、キレイな色だとオレは思う。

 ちょっと奥いきゃ、汚い色のやつはみたことあるけどよ、
 なんか、こうぉ、宝石みたいな緑でよぉ、キレイなんだ。

 難しい本を読んでいる顔を仰向けになりながら、眺める。
 ぐちゃりと肉と骨が砕ける様を見る目の色が好きネ。

 赤と青がまざった紫という色ネ。

 背筋がぞくぞくして、もっと見ていたネ。
 赤。
 初めて会った時に魅了された。
 濁りのない、燃える様な、血の様な、狂気の色。

 俺はあの色が好きだ。
 幾つもの色を見せるの瞳。
 感情の色。



 それは、まるで――――

覗き込んだカレイドスコープ。